今日は宮地楽器ホールで『文七元結』の舞台稽古でした。
劇場入りの稽古ということで、実際の大道具・小道具を使い、
立ち位置、動きなど確認します。
毎度のことですが、稽古場から劇場へと移ると、空間が変わるので、
見え方も変わってきて、稽古場では気にならなかったことが、気になったり、
逆に、稽古場では気になってたことが、気にならなかったりする時があります。
やはり、演劇は劇場という空間で創られるもので、
稽古場はその完成へ向かう過程の一つなのだと改めて思います。
また、
劇場というひとつの空間に、役者、スタッフ、観客などなど、多くの人間が集い、
そこでの出来事を共有する。
これこそが、演劇の醍醐味であって、
この体験を好む人々が、演劇を支えているのではないでしょうか?
しかし、いまのコロナ禍の状態は、人々が集うことを妨げ、
演劇の創造を困難にさせています。
この奇妙な状態はいつまで続くのでしょうか?
そして、
この状況の中で、演劇が存在できる方法とはどんなものなのでしょうか?